総合病院に就職、生化学検査室・血液学検査室などで働き転職もしました。

 

総合病院に就職して、「生化学検査室」に配属されました。

 

私が臨床検査技師免許を取得したのは、今から28年前のことです。振り返ってみると、「長いようで意外とアッという間の28年間」といった感じです。

 

そんな私の、免許取得から現在に至るまでをご紹介し、これから臨床検査技師を目指そうとしている方々のご参考になれば幸いです。

 

大きな病院の臨床検査室では、大概いくつかの部門に分かれているのが通常です。

 

生化学検査室や血液学検査室、細菌学検査室や病理検査室、生理検査室などなど、幾つかの部門があります。

 

私が初めて就職したのは都内の200床程度の総合病院です。そしてそこでの配属先が「生化学検査室」でした。

 

生化学検査とは、血液を使い、肝機能検査や腎機能検査、血糖値や脂質系の検査などを分析装置を使用し検査する部門です。

 

毎日膨大な量の検査データを管理したり、試薬の調整や機械のメンテナンスなどを行わなくてはならず、正直言ってあまり人気のない部門でありました。

 

しかし、やっているうちに意外と奥が深いことを知り、次第に興味を持ち始め、部門の配置換えを命じられた2年後には、「できればこのまま生化学検査室に残りたい!」と思うほどになってしまった当時の自分が思い出されます。

 

 

血液学検査室や免疫学検査室、生理検査室で働くことを経験しました。

 

そして2年後には、次の配属先である「血液学検査室」へと移動となりました。

 

ここは赤血球数や白血球数などを分析装置を使ってカウントしたり、あるいは顕微鏡を使って血液細胞の形態的異常などを検査する部門です。

 

ここでも以前の生化学検査室とはまた違った面白さがあり、どんどんのめり込んでいったのを覚えています。

 

そして数年後には病理検査室、その次が免疫学検査室や生理検査室などを数年単位で移動していったのです。

 

それぞれの部門では色々と勉強しなければいけないことが沢山ありましたが、どれを取ってみても奥が深く、それなりの面白さがあったと思います。

 

 

転職した精神科の単科病院は臨床検査技師が私一人だけでした。

 

そんな臨床検査技師として仕事をしていた13年後にある転機が訪れました。

 

都内の病院に勤務していた私は、実家がある中部地方に戻らなくてはいけない事情ができ、新たに臨床検査技師として働ける医療機関を探しました。

 

幸い、実家近くにある病院に採用が決まり、転職することになりました。しかし、そこは今までの病院とは違い、なんと臨床検査技師が私1人だけであったのです。

 

それまでいた病院の臨床検査科には、臨床検査技師が10数名いましたが、今度は私一人だけです。
理由は、新しく勤務する病院が、精神科の単科病院であったためなのです。

 

一般的な体の病気を扱う病院に比べ、精神科病院ではあまり身体的な異常がないためでしょう。

 

当然、人の血液や尿、または、患者様自身の検査を行う臨床検査をあまり必要としていなかったためです。

 

私が勤務するまでは、簡単な尿検査と心電図検査、脳波検査のみが行われていただけでした。

 

 

前職の総合病院で様々な部署での経験が役立ちました。

 

その検査室には、使用されていない顕微鏡や超音波診断装置(エコー)などがありました。私はそれらの装置類を、入職を機に使用させていただくことにしたのです。

 

それまで勤めていた病院とは違い、正直1人で仕事をしなければいけない心細さもありました。

 

しかし、前職で色々な部署に配属されたおかげでしょうか、新たな検査を開始するのにさほどの時間を要さなかった気がします。

 

 

臨床検査技師として働くようになってからも知識や技術を磨いてください。

 

現在、その精神科病院に勤務し、今年で15年が経過します。新たに開始したエコー検査は、今では年間数百件をこなすまでになりました。

 

臨床検査技師の人員数こそ当時と変わらずですが、入職当時よりも更に色々な検査を取り入れており、かなり充実した臨床検査科ができあがったかと思います。

 

今振り返ると、若い頃に色々と興味を持ち、知識の習得や技術の研鑽をしてきた努力が今になって少しだけ報われたのかな?と思っております。

 

若い頃は色々と大変でしたが、今は本当に臨床検査技師になってよかったと思っています。

 

これから、臨床検査技師を目指そうとしてらっしゃるみなさん。是非、頑張って臨床検査技師になってください。

 

そして晴れて臨床検査技師となれたら、一生懸命知識の習得や技術の研鑽に励んでください。

 

そうすればきっと、みなさんも臨床検査技師になってよかったと思う日が来ることでしょう。

 

(管理人からコメント)
体験談、お寄せいただきありがとうございました。
臨床検査技師となってからも、自己研鑽(勉強や技術の習得など)を忘れないようにすると、充実した仕事ができるようになってくるということですよね。

 

長年、臨床検査技師として働いてこられた方、ならではの言葉だと思います。
この文章を読んでいる、これから臨床検査技師になるために、専門学校や大学に進学しようとしている人の参考になれば幸いです。

 

就職してからも学び、自分をレベルアップさせていくことで、臨床検査技師として働くことが、やりがいのある仕事となっていくことを願っています。

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